めおと岩温泉と水戸黄門。 57

isikawanokinsan2007-01-26

午前中に用事を済ませ、午後からはアルバイトのチラシ配り。とても良い天気であるが、どうも今晩から崩れそうなので、今日は少し無理して配った。しかしさすがに4〜5時間歩き続きは疲れた。日も暮れた頃ようやく終わった。

とにかく疲れた。そう思うと温泉に行きたくなり、国道157号線を福井勝山の方に向かった。小さいが情緒の有る私の好きな温泉 『杉の子温泉』(旧吉野谷村)に向かった。しばらく走ってやっと着くと『本日は休み』であった。この辺は温泉は豊富だ。しょうがないと思いなおし又金沢方面へと引き返した。
10分弱で『めおと岩温泉』へに着いた。さほど大きくは無いがここは手取川と大日川が合流する旧河内村(現白山市江津(ごうづ)と呼ばれる所にある。この川原にポツンと大きな岩が二つ有る。(道路から見えないので地元の人もあまり知らないし、見るには田んぼのあぜ道を歩くしかない) どこでも呼ばれるようにこの岩を夫婦岩(めおと) と言う。この近くからお湯を引っ張っているのでめ『おと岩温泉』と名づけたようだ。


中に入ると、人は少ないし、ほとんどが地元の常連さんらしい人ばかり。ふと見るとショーケースの中に2枚の色紙があった。一枚は“マスコナオミ”もう一枚は 水戸黄門、お娟(えん)、由美かおる(なつかしい名前だ) 02/5/19と書いてある。へぇー、こんな田舎の温泉由美かおるが来たのか。(風呂に入ったかは知らないが)そう言えば有名な水戸黄門のTVでよく出ていたなぁー、ここで撮影が有ったかどうか私は知らないが・・・・“天下の副将軍”で、全国を助さん格さんを連れて全国を漫遊、地方の悪代官『この紋どころが目に入らぬか。』 と“葵の紋入り印籠(いんろう)”を見せて悪を成敗する。いつ見ても 『何ともカッコいい!』 胸がすっとする。だから安定した視聴率が稼げる。
(以前日光を家族で旅行した時、私はお土産に“葵の紋のついた印籠”を買い、息子達から物好きなオヤジと多少軽蔑な目で見られた事がある。)



ところでこの水戸黄門講談師が書いた当時ベストセラーになった本水戸黄門記』で、一躍有名になったもので、実際とあまりにかけ離れているようだ。本名は徳川光圀徳川御三家常陸の国水戸(今の茨城県)の初代水戸藩の三男坊(家康の孫)として生まれ小さい時はかなり“乱暴者”であったようだ。実際にはほとんど領地にいたので全国漫遊などしてない。(せいぜい2〜3か国) 助さん、格さん明治の中ごろに入って『佐々介三郎・安積覚兵衛』 と言う、大日本史』の編さんを手伝った学者がモデルと言われる。光圀は中納言前田利長と同じ)で有るので唐名“黄門”を用いたようだ。18歳の時中国の史記』という歴史書を読んで、がらりと人間が変わりまじめとなり、周りにも細かい心つかいをし、領民思いの藩主となり『慈悲の心をもって本となす』 という光圀の精神を貫いたので、後世にヒーローの一人なり今日のTVでもおなじみとなった。
数年前、水戸に知り合いがいるので行ったが、やはり兼六園と並ぶ名園“水戸の偕楽園(かいらくえん)が自慢だった。もうすぐ2月だ。一面の梅林、まもなく梅も咲くだろう・・・・


めおと岩温泉のお風呂の中は5〜6人しかいなくゆっくり出来た。
見てると洗い終わると、必ずみんな使った桶や椅子を丁寧に洗い元通りにきちっと直していく。私もそうした。以前どこかの人気の有る温泉で、風呂の中で女の人は場所取りをしてますます混雑させて困る。と妻がぼやいていた時が有ったが、私は女風呂は知らないが少なくても男風呂はどこでも行儀が良い、混雑している時はきちっと列をなし待っている。この点では男が勝ちのようだ。


温泉の入り口近くにやや古いポスターがあり、『みんなみんな生きている。土のぬくもり、輝く川面、ここち良い風・・・昆虫たちがのんびり過ごせる森や河、河内村は自然と共存を考えています。』 金沢から車で30分』 温泉の辺りは、藤(ふじ)が多く“日本一の藤棚” だと言うテーマパークも出来た。また、きり(桐)の里と呼び、金沢あたりから引っ越してきた新しい住民も増えてきた所でもある。温泉からの帰りは、案の定、雨とりなり風も強くなってきた。

☆めおと岩温泉紹介HP・・・http://hakusan-no-megumi.jp/hotspring/hotspring_detail.php?P=16
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★一口メモ
【旧河内村白山市)】村の歴史は縄文時代から始まると考えられるが、歴史に現れるのは823年、越前から独立した加賀の国石川郡河内庄に属してから。平安後期には平家落人が定住したと言われ、内尾地内に“平家落人古屋敷跡”と呼ばれる旧跡が伝えられている。村の産業は農林業が主で、手取川の支流直海谷川(のうみだに)が流れワサビ・ナメコ・エノキ栽培が盛ん。温泉は“河内千丈温泉”がありキャンプ場や県内屈指の三浦雄一郎設計の“セイモアスキー場”もある。

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★くつろぎの広場
・マネキンが、着てこそ映える、服だった
・立ち小便、むき換えさせる、向かい風
・すれ違う、美女に抱きつく、僕の影

                 (万能川柳より抜粋)
★歳時記
・面白し、雪にやならん、冬の雨  (松尾芭蕉




由美かおるの色紙とめおと岩温泉 (撮影:1月26日夜)