意外と近くに有った、隠れた穴場。 70

isikawanokinsan2007-02-08

白山商工会“賑わい創出事業”の広報委員会にオブザーバーとして出席の為、夜6時過ぎ家を出た。暗くなった国道157号線を福井方面に向うと、手取川の対岸の丘に一昨日訪れた“北陸先端科学大学院大学のビルの明かりが見えた。そう言えばその時“新しい発見”をしたので紹介しよう。


私達は日頃住んでいる所の事は、『知っているようで意外にも知らないもの』 だとは以前書いたが、“隣町”になると自治体(行政)も違うので、さらにすぐ近くでも知らないものである。この事はガイドをしていると特に強く感じる。 (長く住んでいると人間同士でもお互いその良さに気が着かないのと同じである。)

一昨日、石川県能美市旧辰口の町角にに有る観光案内板(この地区は各集落毎に必ず村の名前の由来や名所が書いてあり分かりやすい)を見ていて、すぐ近くに“七ッ滝”呼ぶ所がある事を知った。 なんだか聞いた事は有る名前だが行ったことはない。「良し行って見るか、」 すぐに車で向かった。 田んぼの中に“桜並木”がずっと続いているのが、むかし(大正時代)JR寺井駅から鶴来まで走っていた能美電鉄北陸鉄道能美線)の廃線後(1980年廃線)に植えられたもので、今は遊歩道・サイクリングロードとし特に桜の季節は人々の眼を楽しませてくれる。


右手に手取川の堤防を見ながら『宮竹の集落』を過ぎてすぐに、左に曲がりると“長滝の集落”が見えてくる。 戸数わずかなこの村にかなり古い瀧波神社がある。
集落を過ぎ小川沿いにのどかな山道を行くと広い駐車場に着く。 ここが“七ッ滝”で有る。前方を見ると小さな休憩所と滝<が見える。 誰一人いない静かな雑木林の中を、かなりの水量の滝が轟音とともに流れている。 上にはさらに滝がいくつも見える。冬の樹木林に囲まれた岩の黒さと滝の白さ の組み合わせが何ともいえない風情をかもし出している。気持ちがスーとし癒される感じがする。滝の横に有る整備された階段をさらに上ると、又滝がいくつもある。6箇所は滝が確認出来た。 ここは春の新緑、秋の紅葉の時はどんなにすばらしいのだろうか・・・・


自宅からわずか車で20分位でで着くこんな近くで、これほどすばらしい場所があるなんて・・・・・知らなかった。
早速、地元に帰りこの事を話したが誰も行った事がないとのことだった。 再発見!私の一押しの隠れた穴場だ。 日本全国、自分達が住んでる近くにどこにでもこんな所がきっと有るはず、それを見つけた時はすごく感動し胸躍るものである。まずは故郷をあっちこっち歩いてみることだと思う。

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★くつろぎの広場
・老人会、それでも俺は、青年部
・我が家系、何代先も、タダの人
・われ鍋が、とじ蓋(ふた)つれて、バスツアー

             (ぼけせん川柳より抜粋)
★歳時記
・木の間出る、人に二月の、光かな  (高浜虚子




  
☆雑木林の中を流れる冬の七ッ滝と瀧波神社 (撮影:いずれも2月6日)