吹き荒れる春の嵐と足音  95

isikawanokinsan2007-03-05

朝、ガタガタと窓を揺らす風の音に目を覚ました。暗い中時計を見るとまだ午前4時である。外はかなりの荒れ模様、まるで嵐のようである。 しばらくしてようやく明るみがさした外へ新聞を取りに出た。外は夏を思わせるような生暖かい風が吹き荒れていた


午前中の仕事を終えた帰途、金沢の繁華街から郊外へと車を進めると、いつもは渋滞の少ない道が混雑していた。どうしたのかな? 道路工事かそれとも車の事故かなと思ったが、その内歩道を黒っぽいスーツなどで正装した女の人が何人も過ぎて行った。つづいて学生服姿の学生たちが現れた。


そうか今日は卒業式か。校門の前を通過すると看板がも出ていた。 金沢の郊外の泉野と呼ばれるところある県内屈指の進学校金沢泉丘高校”の卒業式が終わったところで、校門前には先生方や父兄それに卒業生がそれぞれ何か話しながら別れを惜しんでいた。 いつもの卒業式風景である。つい私も自分の昔を想ってしまった。


3月のこの季節は若い人達には人生の節目でおある。別れもあり、新しい出会いもある。旅立ちの季節、親に甘えることなく、自分の足で自分の決めた道を一歩一歩目標に向かって歩んでほしいものである。


今日行った百貨店の中には春ものの洋服とリクルートスーツも目に付いた。新しく社会人になる若者や目指す人も、今は企業の好業績や団塊の世代の大量退職に支えらら売り手市場といわれているが、会社はそんな生易しいものではない。気を引き締めて若者らしくはつらつと社会に出てほしい。


企業も決算や組織変更・人事移動の季節で大変な時期でもある。定年退職した私でさえもこのところ所属する団体(趣味)の新年度の役員改選などで夜の会合も増え何かとせわしない。 自然が春を向かえるように、人間社会もいよいよ春の躍動が始まった。


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★くつろぎの広場
・志望校、同じ絵馬より、上に架け
・マネキンが、着てこそ映える、服だった。
・子はかすがい、孫は生きがい、嫁疎外
               
(万能川柳より抜粋)

★歳時記
・三月や、大竹原の、風曇り (芥川龍之介