白山は日本一の山だった?三名山の背比べ伝説 83

isikawanokinsan2007-02-21

今日は、朝からすばらしい天気である。もったいないので、友人3人と予定通りスキーに出かけることにした。 山麓に向かうが見えてくるスキー場は雪不足のため下の方は地面が出ている。 仕方なく福井県の白山の手前に見える山、法恩寺山にあるスキージャム勝山スキー場に行った。ここは関西からの人も多い人気のスキー場ではあるが、残念ながらここも下はかなり土が見えていた。 こんな事は極めて珍しい、やはり今年はどこも極端な雪不足である。


ところで今日一緒にスキーに行ったメンバーの中に、静岡県からこの金沢に単身赴任している友人がいた。 私は富士山のふもとまでは行った事があるが登ったことはない、富士山は何と言っても日本一の山世界遺産日本候補地)ここ2〜3年の内に是非登ってみたいと思っている。 高さは勿論日本一(高さ3776m)でその姿は古くから日本を代表する美しいさだ。 何のかんのと話していて、つい思い出した。


太古の時代(今から約10万年以上も前)当時富士山は完全に出来ておらず、琵琶湖の10倍もある沼地だった越の国の一部が隆起し、そして噴火し白山が出来上がったらしい。何と高さは約3800mもあったと推定される。まさに日本一である。その後噴火と崩落を繰り返し今の姿(高さ2702m)になったと言われる。 その姿は霊峰にふさわしく、雪をかぶり真っ白でかなり遠くからも眺められたようだ。


日本三名山(霊山)白山・立山・富士山はそれぞれの地区の自慢だったようで、山の高さを競った伝説も残されている。 白山の頂上には“ワラジ塚”と言うところが戦後しばらくまであり、これは登山者が履いてきたワラジを置いていったものだが、実はこの習わしは富士山と“山の背比べ”をした伝説に由来すると言う。 加賀の国(石川県)に来た駿河静岡県)の商人がきっかけで『山の背比べ』をする事になり白山の頂上から富士山の頂上に樋(とい)を渡し、そこに水を入れてどちらに流れるか試した。


水が白山の方に流れ出したので、加賀の人はあわてて樋の下にワラジを挟むと、水は動かなくなり、それ以来白山に登る人はワラジを脱いでここに置いたと伝えられている。 これと同じように立山富山県、高さ3015m)との間にも“山の背比べ”の伝説が残っている。この時はワラジではなく、立山片貝川の小石を積んだと言われ今でも立山ではこの川の石を持って行き頂上に積む習わしとなっているようだ。
それだけ加賀の人は白山を日本一高い山と信じ自慢(お国自慢)をしたかったようだ。


帰り道福井と石川県の県境(この辺が一番雪が多いところ)の谷峠にかかると、山間に沈む夕日が一段ときれいに見えた。今日も一日怪我もなく友人と楽しく遊べたことを白山に感謝しつつ家路についた。


日本三名山白山のHP  http://hakusan-no-megumi.jp/sanreizan.html
スキージャム勝山案内HP http://snow.gnavi.co.jp/guide/index.php?rid=r0019


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★くつろぎの広場
・健康法、教えた人が、入院し
・送別会、皆の気持ちは、歓迎会
・あと三年、経てば産業、廃棄物
 
                 (平成サラリーマン川柳より抜粋)
★歳時記
束の間の、かげろふ立てば、二月尽 (森 澄雄)




☆旧白峰村西山より見る日本三名山(霊山)白山 (撮影:2月4日)

☆山陰に沈む谷峠より見る夕日  (撮影:2月21日夕)