白銀の集いと驚くべき“今老人(昔青年)”パワー 78

isikawanokinsan2007-02-16

朝早く起きメールと携帯電話で仕事を済ませ、すぐ“金沢セイモアスキー場”へと出かけた。幸いにも荒狂った風も止み、朝から穏やかな曇り空だ。今日は1泊2日の“県立白山青年の家”主催の“白銀の集い”に参加した。


金沢に最も近い山麓の本格スキー場に30分ぐらいで着いた。高校生以上大人までの参加の案内であった。昨年初夏この“県立白山青年の家”(白山市鶴来町主催の行事に参加した時は大学生の参加者が多かったので、さぞかしや私みたいな年寄りは少ないだろうと思っていた。しかしスキー場に集まりだしたのは、派手な服装はしているがどう見ても年配者が多い、若い人はどうせ後で来るのだろうと思っていたが、続々と集まって来るのは、“昔青年”(熟年)の人ばかりである。


開校式の後スキー指導員の先生が、能力に応じたクラス分けする為に全員を滑らせた。ところがどうだ、先生がクラス分け出来ないほどみんな上手である。私もスキーに関しては、決して下手ではないと自分では思っている。しかしどう見ても私より歳を取っていると思うがかなり全員うまい。とにかく講習会が始まりみっちり滑った。


夕方は近くの白山市鶴来町にある青年の家に戻った。一風呂浴び、食事を終えてから今日の反省会が研修室始まった。ビデオに撮った一人ひとりの滑りを大画面のスクリーンに映し、先生からコメントを頂いた。その後かってこの地区でスキーのお世話をされ、その後突然の病に倒れ、今は歩くのもやっとの福岡先生白山市在住、70歳台半ば?)から体験談や人生訓の話があった。


先生は昔は“からだ”は『體』(骨が豊か)と書いたが最近は『体』(人が本を読む)と書く、だから本を読み勉強をしなくてはいけない。また『心』とは、何かを『思う』そして思ったらこれを『行う』次にそれを『持続する』事の意であるとも話した。(仏教で言う、思・行・持の三原則) 又『志』(こころざし)とは計画を立てる。そして強烈な意欲でこれを行う事を言うと話を結んだ。何だかうなずける感じがした。(ちなみに先生は片足が不自由なため足一本で今でもスキーをされるらしい)


一連のスケジュールが終わった後、“交流会”に移った。それぞれが自己紹介したが、驚いたことに、20名強の参加者の内若者は1〜2名、男性の平均年齢が70歳近い、内女性が5名で、最高年齢が何と80歳台半ば?(多少耳が遠い)であるらしい。ついこの間61歳になった私は若い部類だ。会話が弾むほどにまった老人と感じさせない『今年夏、能登の海でウインドサーフィン一緒しませんか?』 『鶴来の獅子吼高原でハングライダーをやってみませんか?』 『スノーボードも面白いよ』 恐るべき老人(熟年)パワーまさに“70歳の青年団そのものだ。


60歳過ぎてスキーを始めた人やスキー場のシーズン券を持っている人が4割。すでに今年25回もスキーに行った人もいる。又昨年スキー検定1級や2級を取り喜んでいる人もいた。私も昔の青春時代に帰ったようだった。 横で若い人が『負けるわ、この元気』とつぶやいていたのが印象的だった。とにかく長寿社会、日本のお年寄も元気だ。ふとドイツミュンヘンの町の元気に余生を楽しむお年寄りの光景が脳裏に浮かんだ。 このまま日本も平和な時代が続くことを願うと同時に、これから還暦を迎える世代も大いに楽しい“夢”をもってほしいとも願う。(私もこの人たちから見ればまだまだぺっぺだ。)  本当に今日はいい体験も出来たし、最高に楽しい一日だった。・・・・・


☆石川県立白山青年の家案内HP http://www.pref.ishikawa.jp/hakusei/frameindex.htm  

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
★くつろぎの広場
・ゆずられる、人ばっかりの、昼のバス
・定年後、妻をお慕い、申し上げ
・忙しい、時期もあったよ、この乳も

★歳時記
・雪原の、靄(もや)に日が溶け、二月尽(じん)  (相場遷子)



☆金沢セイモアスキー場の遠景 (撮影:2月16日)

☆まるで桜が開花したように雪化粧した雑木林 (撮影:2月16日)

☆アフタースキーのビデオ鑑賞会 (撮影:2月16日夜)