生涯学習と団塊の世代。 67

isikawanokinsan2007-02-05

相変わらず春のような日が続く、これでは人間だけでなく、山の動物や植物も季節を間違え今までにない何か変わった事が起きても不思議ではない。


今日は仕事の合間に久しぶりに兼六園の前に有る“県生涯学習センター”へチョツト寄ってみた。実は昨年定年退職して初めて訪れた所でもある。現役の時はとてもそんな訪れる余裕などまったく無かったし、常に仕事が頭から離れなかった。参考までに次に足を運んだのはここから近い“県立図書館”であった。(退職後は大いに公共施設を利用した方がいいと思う。)


この生涯学習センター旧石川県庁の後の施設を使い、“県民大学校”始めいろいろな施設が入り“文化活動の拠点" となっている。横には明治・大正時代のレトロなレンガ造りの旧県庁本庁舎があり、その前には国指定天然記念物の見事な1対の“堂形のシイノキ”と呼ばれる大きな樹があり、金沢のど真ん中(広坂通り)で金沢城の石垣が眺められ、環境的にもいい所である。(最近旧県庁の建物の一部を保存する方向で決まった。) ここで各種の講座やセミナー(殆ど無料に近い) が多数開かれ、昨年は私も数多く参加しいろんな事を学んだ。どの講座もやはり元気な年配者が多く、まだまだ向学心の旺盛な人ばかりであった。


目の不自由な(全盲の人もいた)人や80歳ぐらいの人がパソコンに取り組むところも見学したが、まったく普通の人と変わらない位にに操作しているのには『どうして?』 と唖然とさせられた。(周りのボランティアで教えている人にも感心した。)  私の知人(60歳位)で『パソコンや携帯メールはしたいが歳だから・・・』 と言う人に一度見せてやりたい気持ちであった。 人間その気になればすごいものである。


ところで今話題になっている団塊の世代(1947年〜49年生まれ)の定年退職”がいよいよ今年から始まる。戦後のベビーブームで生まれ、今でもこの年代の人口比率はずば抜けて大きい。 戦後物の無い時代から競争社会を生き抜き、そして企業戦士として日本経済を支え今日の繁栄を築いたと言える。反面家庭を省みず、親としての子育てを怠たり、人の道を教えずただ物を与える事しかしなかったとも言える世代でもある。(勿論例外な人も多い)


果たしてこの世代の人達今後どう考え行動するのか? 大きく今の世の中の“ひずみを是正”“本当のすばらしい日本” を創る方向に動くのか。 それとも単に人数だけが多く無気力な世代に終わるのか。学者の意見も分かれるところで有るが、私は前者に期待したい。


今後日本の高齢化は急速に進み、今から50年後(2055年)には65歳以上が何と全人口の41%にもなるらしい。 老後を子供の世代に支えて貰おうと考えるほうが、どだい無理である。今から、自分達の生活は自分で築くと考えとていた方がいいだろう。従ってこれからは自らの健康つくりと、支え合う社会つくりも大切で有ると思う・・・・・  (お互いに無理せず気楽に頑張りましょ)


☆石川県生涯学習センターのHP http://www.pref.ishikawa.jp/shakyo-c/

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★くつろぎの広場
・年金は、いらない人が、制度決め
・父見捨て、子供プレステ、母(妻)エス
・クラス会、担任よりも、老けた奴

                 (某企業サラリーマン川柳入選作より)
★歳時記
・雪吊の、百万石の、城曇る  (阿波野青畝)



☆県生涯学習センター付近を流れる辰巳用水 (撮影:昨年12月)


☆保存予定の旧県庁と新石川県庁 (撮影:昨年12月〜1月)