子育てに思う、人間と野生動物 61

isikawanokinsan2007-01-30

朝、2階の窓の障子を少し開けると、遠くにの白山が雲ひとつない青空の中にくっきり見えた。こんな穏やかな北陸の冬は経験がない、人間も大助かりだが山に住む動物たちも喜んでいるだろう、ひょっとしてこの陽気に“熊”冬眠から目を覚ますかも・・・今日は3月下旬の陽気だとラジオで言っていた。「白山の写真を撮りに行かないか」と大先輩からメールを頂いたが、あいにく今日は大事な仕事で行けなかった。


朝食事をしながらTVを見ていたら、そのまんま東さん(東国原宮崎県知事)がどの局でも最近は盛んに出ている。知事になり疲れ気味だと話していたが、いくら芸能人だったからマスコミには慣れているとはいえ、あれだけの取材攻勢は大変だろう、あまり無理せず身体に気をつけて頑張ってほしいものだ。


ところで、またもや『老人の介護放棄』身内の殺人の報道、このところ身内の殺人などがやたら多いし、女性による残虐な殺人も以前より多くなったように感じる。子供を育てられない親お金や自分の楽しみのために邪魔になれば殺し、海外旅行はしても子供の給食費を払わない、いわゆるごね得の親。あげれば限がないが、“教育基本法をいくら改正しても、自分の子供を学校に任せ、何かあれば他人のせいにする社会では限界もあろう。そんなずるい人間が増えて、義務も果たさず、責任も負わない。いつまでも親離れ出来ない子、子離れしない親。いつの間にか人間は動物では無くなってしまった。 (何でもありの平和ボケ社会だ)


秋に白山スーパー林道をバスで案内(ガイド)するとき、必ず山麓に住む野生動物の話をせざるをえない。 ある時、ご夫婦が多かったので奥さん方にこんないじわるな質問をしてみた。  『もし、あなたの旦那さんと子供が危険な目にあった時、どちらを助けますか?』  一瞬チョツト隣の席の旦那さんを見ながら 『子供かな』 『私も主人に悪いけどやはり子供』  男の私とすれば残念だがこの答えは“動物の世界”ではしごく当たり前のことである。 私は専門家ではないので動物の事はよく分からないが、以前こんな話を聞いた。


山麓(白峰)の猟師の人があるとき山で“熊”を見つけ、いつものように猟銃で撃った。いつもはせいぜい2発で仕留めるのだが、この日は数発撃っても倒れない、いつまでもずっと座ったままだ。あまりにおかしいのでそっと近寄ると2頭の小熊(通常子供は1〜2頭)を両手に抱いたまま母熊は息たえ、辛うじて小熊は生きていたと言う。それ以来その人は熊撃ちにあまり行かなくなったようだ。石川県(主に白山山系)にいるツキノワグマは約700頭で毎年約100頭程度が捕らえれるが捕獲規制している。


動物(母親)は一般的に自分の命を捨てても子供を守る習性があるので、どんな弱い動物でも注意が必要である。野生動物の子供には近づくな、が山の鉄則である。
一方“日本カモシカ(昔の地元の人は壁獅子と呼んだ) も特別保護区で急峻ながけに多く生息するが、母親はお乳をやり育てるのは1年だ。2年目からは意図的に子供を離すようになる。ライオンと同じで厳しい自然の中で生き延びて行く訓練をするのだと聞いた。


ニホンザルも白山麓には昔から野生のままで保護され、今は1000頭ぐらい生息すると言われているが、3年ぐらいは母親は子を育て、後はボス(雄猿)が群れを守る。守れないボスは消えていくし、弱い動物や鳥・小魚などは群れをなして行動し自らの身を守り、万が一強い動物に襲われても誰かが子孫繁栄のため生き残る様になっている。厳しい自然の中で命をかけ、必死で子育てしながら生き延びている、野生の動物の生態を知るにつけ人間社会が何故か情けなくもなる。一度動物の生態や子育てを勉強するのも面白いかも。 (そうゆう私もno天気な極楽オヤジだが・・・・・)


☆石川県自然保護センターHP http://www.pref.ishikawa.jp/hakusan/index.htm

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【各国のベストセラー】それぞれの国でもっとも読まれている書物とは?
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・中国・・・・・・ 毛沢東語録
            
   (世界の日本人ジョーク集より)
★歳時記
・鳥は浮き、魚はしづみて、冬の月  (才 麿)



☆遠くに見える、野生動物のすむ白山の山並み (撮影:1月30日)

☆春の日差しの? 手取川の流れ (撮影:1月30日)