”利家とまつ”の神社詣で秘話? 34

isikawanokinsan2007-01-03

昼過ぎ石川をたち、妻の実家のある奈良へと向かった。
私は連休の時、旅をする時などは高速道路はあまり通らず、むしろ一般道を通ることが多い
従って報道で言う渋滞にはあまり巻き込まれないで済む。最近は一般道でもバイパスが整備され繁華街付近さえ避ければ意外とスムースに走れる事も多い。
おまけにもし裏道に入っても、“カーナビのお姉さん”が親切に案内してくれるから安心。また町並みも適当に眺められるから、私はどうして高い?料金を払ってあえて渋滞に突っ込むのか分からない。
日本人はそれだけ余裕がないのかも知れないし、また皆と同じ事をしないと不安のかもしれない?(外国人からみた日本人の一番不思議なところ)

ところで話は変わるが、昔の加賀藩は必ず年一度以上は、旧鶴来町にある神社(白山ひめ神社)に参拝した。【“宮月次詣"(つきみやもうで)】
多い時は参勤交代並みに約二千人以上のお供を連れ、金沢城を立ち、およそ片道13キロの道のりを“鶴来街道(鶴来往来)”を神社に向かったと言われる。
以前にも書いたが、前田利家正室“まつ”は、なかなか“しっかり者の良妻賢母”の奥方で、どうも利家も頭が上がらない事も多かったらしい。
利家も男である。
そこで恒例の白山(ひめ)神社参拝の時、この神社は女性の神様(白山ひめの大神)であり、女性と一緒に詣でると、『神様はあまり面白くない、』と言い、奥さんの“まつ"を連れていかなかった事もあったらしい。
当時から“鶴来”は山からと海からの交通の要所でもあり、大いに栄え、金沢の東・西茶屋と並ぶ遊郭があり、お茶屋も多かったようだ。(今でも番所などの跡がある)
定かではないが利家や近習の者たちは、ここらで少し羽を伸ばし、極秘で遊んだようでもある。
この事からか、この神社は“女性は連れて参拝してはならない”などの言い伝えが密かにささやかれ、ある報道機関がこれを“縁切りの神様”と伝えたことから、大勢の女性密かに参拝すると聞いた。
(何でそれだけ女性だけが多いのか?男の私は理解に苦しむが・・・)
最近まで鳥居の前で奥さんを待たし、参拝する年寄りが多く居たとは初めて知った。
しかし私はあえてい言うが、“利家の”男としての上手な言い逃れが今日に伝わり引き継がれたもので、戦前の男社会の典型的な例であろう。(私もまだ男?だから書かないほうが良かったかも・・・・)
『白山(ひめ)の大神』は、文献によると、昔、昔の神代の世界、この世を作ったと言われる、イザナギイザナミノミコトの男女の神様が夫婦仲がおかしくなった時、その仲を取り持った神様と言われる。
つまり“縁切り”ではなく“縁結び”が正しいと思う。
報道機関話題性としては面白いかも知れないが、経緯も正しく伝えてほしいものである。
いずれにしても『女性が強い時代』は『平和な証拠』でもあろう・・・・(我が家も平和だ)

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・恋女房、何時(いつ)か知らずに、肥え女房
・出来るなら、女房初期化、してみたい
・耐えてきた、そう言う妻に、耐えてきた

                    (某企業川柳入選作より)

★歳時記
・一月の、橋かなたにも、橋が見ゆ   (戸川稲村)



☆白山(ひめ)神社山門の門松  (撮影:12月31日朝)