銀世界へと変わったふるさと“北陸”の雪景色 29

isikawanokinsan2006-12-29

ゴーゴー地響の音で目が覚めた。
布団の中から時計を見ると午前3時半過ぎだ。家の前を大型ブルトーザー(除雪車)が通り過ぎる。通り過ぎた後は、今までどうりシーンと静まりかえる。
が少し積もったな、雪が積もるとすぐ分かる。雪が吸音材となって周りのすべての音を消してしまうからだ。除雪車が出る位だから15センチ以上は積もったかな、除雪車が遠のく、又ウトウトと眠りに着いた。
朝、普段より遅く目が覚めた、障子戸を少し開けてみた。一面真っ白庭木は深い雪の帽子で覆われ見るからに重たそう。車の上にもたっぷり雪が積もっている
昨日までとは一変し、周り一面白黒の世界、隣の家の軒先にはツララも見える。
まるで別世界、雪はまだ時々ちらつく。玄関に出てみると20センチ近くは積もった。(金沢市内は5センチぐらいだと聞いた。雪はちょっとしか離れてなくても海岸線と山手ではずいぶん違う)
除雪車の通った後の玄関の庭先は雪の山、早速スコップで雪すかし。しかし降ったところの今日の雪はくっつくので、裏からスノーダンプを出してきた。この道具“ママさんダンプとも言う、雪の上を滑らし一度で大量の雪をそう力がなくても運べる。女性でも手軽に使える便利な道具、だいたいどこの家でも一台はある。
今では、幹線道路は暖かい地下水をくみ上げた融雪装置が、かなり普及しているが、町の中の小路はすべて除雪車か人力を頼るしかない、私が除雪を始めると、近所の人も道路に出て次々とやり始めた。
『おはようございます。今年は年内雪降らんがかと思もとったけど、やっぱり降ったね、まあしばらくは大変やけど、毎年の事やさかい、しょうがないがいねー』 と近所の人同士除雪をしながら話をする。
最近は雪も少ないが、もっと本格的に積もると、やはり近所同士協力しなければならない。
雪国はなんだかんだ言いながらでも、近所付き合いが大切だ。これが又いいのかもしれない。
しばらくして、雪は小降りとなり雲間から時折太陽が覗く雪の結晶きらきら光りなんともいえない銀世界を作り出す。
こんな光景はめったにない。用事で出掛けるときカメラも持って出た。
白山(ひめ)神社の表参道“おはぎ屋”で一服し、すぐ表参道を神社に向かった、神社の境内は雪は30センチ近く、膝まであつた。
誰かが歩いた足跡をたどり杉木立の参道を拝殿まで一人歩いた。厳かな雰囲気が伝わってくる・・・・
拝殿では、お正月の新しい大きな注連縄(しめなわ)を、何人もの氏子さんが架け替えしていた。神社の鳥居の前には露天の準備もしてあったしこれで神社はお正月を迎える準備は整った
いよいよ帰省ラッシュが始まったようだ。ぜひ、あわてずに事故のない様ふるさとに帰えってほしい。


夕方近くの大型スポーツ店へスキーウエアーを買いに行った。雪が降ったので普段よりお客の入りは良い、「私もやがて61歳にもなる、スキーウエアーの買い替えもこれで最後かあー」と思いつつも、「いやまだ若いぞ複雑な気持ちでさんざん迷ったが、値段は高かったが(清水の舞台からとびおりたつもりで) ちょっとだけ“若い方”を選んだ。(せめてものオヤジの無駄な抵抗・・・・)

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★くつろぎの広場
【なぞなぞクイズ(初級偏)】
①おいしい食べ物なのに、ダニがいっぱいついている食べ物は何?
②悪魔としょっちゅう間違えられ、とても迷惑している動物は何?
③神主さんがくれると言っても絶対もらえないものは何?

           (答えはページの最後)
★歳時記
・雪の松、折れ口見れば、尚寒し  (杉 風)



☆雪の手取川と神社につづく“和佐谷橋”(歩道専用) (撮影:12月29日昼)

☆道の駅白山さんの裏からみる、鶴来古宮公園の冬 (撮影:12月29日昼)

☆お正月を待つ、雪の白山神社表参道 (撮影:12月29日昼)

白山神社のしめ縄の張替え作業風景 (撮影:12月29日昼)

〈クイズ答:①つくダニ ②熊(あっ熊だ) ③ノリト〉