支社での打ち合わせと忘年会のため、昼頃曇り空の金沢を発った。
松任(白山市)や小松市の海岸から見る“霊峰白山”の姿は美しいので、もしかしたら見えるかと期待したが、無駄であった。
県境を越え、現存するの日本最古の本格的な城の石垣や天守閣が残る“丸岡城”が見える丸岡インターまで来ると、ポツリポツリと雨になり福井市の入り口、九頭竜川(白山より流れる川)を渡る頃には本格的に降り出した。
しばらく走りいくつかトンネルを越え、敦賀市を過ぎた頃から空は少しずつ明るくなり、目的地名古屋に着いた頃には、いつの間にか雲ひとつない青空が広がっていた。
山ひとつでこんなにも天候が違うのかた感じる。
名古屋駅前に有る親戚で一服し、歩いて名古屋市内に出掛ける際、「雨、大丈夫かね。傘いらないかなあ」と義姉にいい、笑われた。
久しぶりに名古屋駅前に行った。
人や車はやたらは多い、何か珍しい物がないかとキョロキョロしながら歩くと、すぐ人にぶつかる。
すぐに疲れてくる、私は関西で結構長く住んだことは有るが、今はもう大都会には、とても住めないと痛切に感じた。
目の前に駅前の高層ビルが目に入る。最近又新しく増えた、今や世界の企業となった“トヨタビル”だと聞いた。そう言えばここ愛知県(尾張)は信長・秀吉・家康を生み、そして我が郷土の殿様“前田利家”ゆかりの地でも有る。
名古屋近辺は、昔、徳川尾張藩の居城“名古屋城”の城下町として栄え、このところ万博はじめ、元気の有る都市として発展している。
その原動力はやはりトヨタ、現代版の企業城下町でもある。
駅前には毎度おなじみの、クリスマスソングの音楽があちこちから聞こえる。
ケーキを持った人とも足早にすれ違う、一億総日本人はここ数日はキリスト教徒となり、正月は神社に行き、お寺参り、とめまぐるしく変わる。
中東などでの宗教戦争は無い、これも平和裏に神仏習合を図った“聖徳太子”のお陰か。(実際には諸説があるようだが、ここではややこしくなるので定説とする。)
何はともあれ、脇の下をくすぐられる様な“美しい日本”の言葉が乱れ飛ぶ『平和な国日本』 名古屋広小路通りの電飾も一段ときれいに輝く年の瀬である。
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★くつろぎの広場
・とこや行く、金・ひまあれど、髪がない
・土地も有る、家も有るのに、居場所なし
(某企業サラリーマン川柳入選作より)
★歳時記
・声高に、冬至の山を、出てきたり (鈴木六林男)
☆金沢大和のショーウィンドウ
☆香林坊アトリオのクリスマス
☆金沢駅百番街のクリスマスツリー (撮影:いずれも12月20日)