加賀の千代女の里、松任(まっとう)は俳句の町 6

isikawanokinsan2006-12-06

昨日は雪を頂き、キラり鮮やかに見えた白山は、今日は薄く霞がかかっていた。

北陸本線JR松任駅は、今、盛んに工事が行われ新しく生まれ変わろうとしている。そのすぐ前にあまり目立たないが、私の好きな建物がある、今日も途中ちょっと立ち寄ってみた。
玄関の門は、いかにも昔の豪商の館らしい趣がある、看板には“松任ふるさと館”と書いてある。門をくぐると、小柄な女性があたたかく丁重に迎えてくれた。(入場は無料である)
私以外誰もいない、玄関を上がるとすぐ、囲炉裏のあるゆったりと広い部屋がいくつもある。赤壁の格調高い書院づくりの床の間、和風のなかに明治の面影をそのまま残した西洋風の応接もある。
庭園を横目に廊下を進むと板張りの大きな部屋、その縁側に立つとゆっくりと庭を眺められる。
鳥の声や滝の水音、決して大きくはないが心休まる庭園である。
そこにいるとなんとなく心が休まる、繊細な日本人の心に響く何かを感じる。
ゆっくり庭園の中を歩いた後、礼を言って外へ出た、のどかな冬の日差しが柔らかく包む、すぐ横には、あの有名な俳句、“朝顔に(や)つるべとられてもらい水”と呼んだ江戸時代の俳人,
加賀の千代女の最近出来た俳句館があり、また隣接して画家の中川一政美術館もある。が私は最近,
この素朴さの残るふるさと館の庭園が好きになった。また行ってみたい・・・・

松任ふるさと館(撮影12月6日)

☆ふるさと館より庭園を望む

☆静まるふるさと館の庭園